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2018年6月14日木曜日
TOEICと翻訳者
画像は、昔、我が家の近所にいた犬です。寝てばかりいました。癒やされました。
さて、本題に入ります。TOEICについて、です。
日本人はTOEIC神話みたいなものを持っています。TOEICができる人は英語ができる人だ、みたいな幻想です。
TOEICの問題は、「アメリカの高校を出たフレッシュマンがオフィスで必要とされる英語」を想定して作られています。つまり、大学での教育や、大学院での教育を受けていない若者の英語力を想定しているわけです。
これでは、翻訳にあたっては、何の意味も持たないと言わざるを得ません。
日本の翻訳会社様は、一般に、TOEIC900点を足切りラインに設定しています。確かに、最低限、それは必要でしょう。ですが、充分ではありません。
指標とするならば、せめてTOEFL iBTを用いるべきです。TOEFL iBTで85点を取っていない翻訳者は足切り、という設定ならば、私にも納得できます。
英語学習者のみなさんは、TOEIC神話にとらわれるべきではありません。自分にとって必要な英語力を見極め、そこに集中するべきです。ライティングの場合もあるでしょう。会議でのリスニングの場合もあるでしょう。それは人それぞれです。
ちなみに、私が翻訳をやっていると言うと、決まって、「通訳はやらないの?」と尋ねられますが、 それは通訳者のみなさんに失礼な質問です。通訳と翻訳はまったく別のスキルです。両方やる方もおられますが、それは両方の訓練をなさったのです。
今回、私も力が入りましたが、冒頭の犬のように脱力した生き方をしてみたいものですね。そのほうが、人生、幸せです。
Have a nice day!
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