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2018年6月23日土曜日
亡き父の足跡をたどる読書
Good morning!
おはようございます。
私と父親は、多くの読書を共にしました。小学生の頃は父の蔵書の筒井康隆さんをよく読みました。
成人してからは、共通の関心であるSFとファンタジーをよく一緒に読みました。アイザック・アシモフ。『指輪物語』。『ゲド戦記』。『魔法の国ザンス』。『ナルニア国物語』。そして『グイン・サーガ』等々。
余談ですが、『グイン・サーガ』を読むと、読者は登場人物の誰かに自己投影するものだと思うんですよね。苦労性の私は断然、ヴァレリウス(笑)。イシュトヴァーンのように生きられたらいいな、と夢見たものです。
私が社会人経験後の大学院に入学してからは、研究で忙しくなった私よりも父のほうが読書量が増えました。早川書房のポケット・ミステリなどもよく読んでいたようです。
そして、父が晩年、特に気に入って読んでいたのが、ロバート・ジョーダンの『時の車輪』シリーズでした。
『時の車輪』シリーズは、父の存命中は私は全く読めなかったので、今になって読んでいるところです。
父は、『時の車輪』シリーズには「人間の本質が描かれている」と絶賛していました。
私はいまだ経験しない、様々な人生経験を積んだ父の言う「人間の本質」とは何か、父の足跡をたどる読書に、挑んでいるところです。
再び余談ですが、父は本を買うということを一切しませんでした。すべて図書館で借りていたのです。父は自分でそのことを笑っていました。「絶対に買わないで読む意地」と言って。
「人生は本の中にはない」というのが口癖で、自己啓発や実用書の類いを一切読まなかった父。その父が言う「人間の本質」に少しでも迫ることができたら、と思います。
週末ですね。
Have a nice weekend!
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